早乙女凛子とホラーゲーム

「雄大、早く手榴弾をちょうだい!」




私は声を出す度に、悲しみが込み上げてきて、泣いていた。




「凛子さん、でも……」




「いいから早く!」




「食わせろ!」




私たちに濁った黄色い瞳を向ける巨大なゾンビが、不気味な声を上げながら、ゆっくりと立ち上がった。




「雄大、早く!」




私がそう叫んで、雄大に目を向けると、雄大は大粒の涙を流して、泣いていた。




「もう仕方ないのよ。

麻美はもう、人間として生き返れない。

そんなのって、ないと思うよ。

だけどね、それが現実なの。

だから雄大、もう迷わないで!」