早乙女凛子とホラーゲーム

「雄大、手榴弾をちょうだい」




私は横に並ぶ雄大と目を合わせぬままにそう言った。




「凛子さん、今、ここで手榴弾はまずいよ。

そんなことしたら、麻美さんが……」




「いいから、早く!」




そう叫んだ私の瞳から、とめどなく涙が溢れた。




本当は私だって、麻美を守ってあげたかった。




これからもずっと麻美と一緒にいれるって、思ってた。




ほんの五分前、私はこんな未来を少しも予想してなかったから。




ねぇ、麻美。

もしも、時間が巻き戻せるなら、私はどんなことをしても麻美を守りたいよ。




でも、もうそれは無理なの。




ごめんね、麻美。




そして、サヨナラ……。