早乙女凛子とホラーゲーム

「チクショー!

離れろ!」




私の後ろから、雄大の叫び声がした次の瞬間、
雄大は私のとなりに並んで、機関銃でゾンビの背中を殴っていた。




臆病な雄大は、みっともなく膝をカタカタと震わせていたけど、
雄大の顔は、大切な仲間をやられた怒りに満ちていた。




「麻美さんから離れろ、ゾンビヤロー。

麻美さんはお前らとは違うんだ!」




私は雄大の叫び声を聞きながら、雄大も麻美がもう助からないと思っていることに気づいた。




麻美の真っ赤な血が、無情にも白い廊下に広がっていく。




もしも時間を巻き戻せるなら、
私たちは麻美を救えただろうか?




もしも、前にしか進まない時間を巻き戻すことができるなら……。