早乙女凛子とホラーゲーム

「麻美から離れろ!」




私はそう叫んで、機関銃で巨大なゾンビの頭を殴った。




そのとき、巨大なゾンビの腐った肉が辺りに飛び散ったが、
それでも巨大なゾンビは麻美を食べることを止めなかった。




「離れろ! 離れろ! 離れろ! 離れろ!」




「凛子、助けて……」




泣きながら、私に助けを求める麻美の声が、私の胸に突き刺さった。




私は無我夢中で、巨大なゾンビを殴っていたけど、
それでも私の冷静な部分は、麻美がもう絶対に助からないことを理解していた。




私たちは今、ゾンビウイルスの解毒剤を持っていない。




それに、麻美は瑞穂や海斗のときと違って、腕の肉を食いちぎられるほどに、何度も何度も巨大なゾンビに噛まれている。




麻美が発症してしまうのは、きっと瑞穂のときより早いに違いなかった。




今まで、ずっと仲間だった麻美が、おぞましいゾンビになってしまう姿が、私の頭の中をよぎっていた。




その瞬間って、本当に悪夢だ。




あの麻美が、醜いゾンビになるなんて……。