早乙女凛子とホラーゲーム

私と麻美は、最上階のガラス張りの廊下で立ち止まり、そこから広大な工場の設備を見下ろした。




「ここの設備さえ吹き飛ばせば、もうこれ以上、蘇りの薬が増えることはないのね」




「そうよ。

だから、ここの設備さえ吹き飛ばせば、『ゾンビ街』の悲しみの連鎖が、やっと止まるの」




「ゼー、ゼー……。

や、やっと追いついた」




鈍足の雄大が、いつものようにフラフラになって、私たちのところにやって来た。




「雄大、もうひと踏ん張りだからね。

気合い入れてよ!」




「は、はい。

凛子さん」




雄大はそう言って、息を切らし、真っ赤な顔で、額の汗を拭った。