早乙女凛子とホラーゲーム

「熊田さん、助かりました。

ありがとうございます」




蒼太がそう言って、熊田さんに頭を下げた。




すると熊田さんは刀を鞘にしまって、豪快に笑い出した。




「ガッハハハ。

気にするな、少年!

『ゾンビ街』のプレイヤーを助けるのは、オレの使命だ」




「でも、本当に助かりました。

熊田さんがいなかったら、私たちはゾンビたちのエサになるところでした」




「美人にほめられると、メチャうれしいぜ。

気持ちいいから、もっとオレをほめてくれ」




熊田はそう言って、目をつぶると恍惚とした表情を浮かべた。




「ねぇ、麻美。

麻美がほめるから熊田さんが自分に酔ってるよ」




私は麻美の袖口を引っ張りながら、麻美に囁いた。




熊田さんって、ゾンビハンターなのに、ほめられるのが好きだなんて、何だか変わってる。