早乙女凛子とホラーゲーム

階段の上からも下からも、ゾンビたちが迫ってきて、私たちのテリトリーがしだいに狭まってきた。




私はその状況に焦りながら、ゾンビたちを撃つことに集中していた。




「何なのよ!

撃っても、撃っても、ゾンビが増えていく一方じゃん」




「本当に厄介だぜ。

ヤツらは痛みを感じないから、撃たれても遠慮なく迫ってきやがる」




「頭を狙って撃たないと……」




「蒼太に言われなくても、それくらいわかってるよ」




青い作業着を着たゾンビたちが、悪臭を漂わせ、醜い顔にヨダレを垂らしながら、私たちを見ていた。




首が折れ曲がったゾンビ。

瞳が欠落したゾンビ。

口からムカデが這い出ているゾンビ。




どのゾンビに目を向けても、ゾンビたちは本当におぞましい。




〈 ゾンビに噛まれたら、私もあんな風になるのね 〉




私は必死になって、機関銃を乱射しながら、思っていた。




〈 あんなバケモノになって、この『ゾンビ街』をさ迷ってなんかいられない。

私はリアルな世界に帰らなくちゃ。

私の部屋で、癒し系グッズが待ってるの! 〉