早乙女凛子とホラーゲーム

「男の戦いは、機関銃だけじゃないぜ!」




海斗がそう叫んで、階段を勢いよく駆け下りていった。




幅、二メートルの階段で、汗だくの雄大と必死の形相の海斗が顔を合わせた。




「雄大、根性見せやがれ!

チンタラ歩くな!

走れ!」




走らなければ、雄大はゾンビたちに追いつかれる。




そんなことくらい、みんながわかっていたけど、雄大は体力がなさ過ぎて、階段を歩いて上るのがやっとだった。




「一瞬だけでいい。

走るんだ。

ゾンビたちは、オレに任せろ!」




海斗がそう言うと、雄大はフラフラになりながら、力を振り絞って階段を駆け上った。




少しだけど、雄大がゾンビたちとの差を広げた。




そのとき、海斗は階段を勢いよく駆け下り、
雄大とすれ違いざまに、ゾンビたちに思いっきり飛び蹴りを食らわせた。