早乙女凛子とホラーゲーム

「雄大くん、手榴弾で、道を開こう」




「麻美さん、僕にはそんな大それたこと、できませんよ」




雄大は、興奮しているせいか、額に大粒の汗をかき、息が上がっていた。




「できないなんて、決めつけちゃダメでしょ。

できないって言葉ですませたら、そこで思考停止よ。

とりあえず、口に出して言ってみて。

僕はできるって」




「うん、わかったよ」




雄大はそう言うと、真顔で震えながらつぶやいた。




「僕はできる……」




「その調子よ。

もっと自分に言い聞かせて!」




「僕はできる。

僕はできる。

僕はできる。

僕はできる」




「そうよ、雄大くん。

雄大くんなら、できるよ!」