早乙女凛子とホラーゲーム

「そこにいるのは、誰だ!」




地を這うような低い声が、廊下に響き、私たちはその声にドキリとして、振り返った。




するとそこには、首の骨が折れ、頭が横を向いているゾンビの警備員が立っていた。




「なぜ、人間がここにいる!

さてはお前ら、蘇りの薬を奪いにきたな」




「やばいよ、見つかっちゃった」




「早く逃げよう」




「いや、オレたちはミッションクリアを目指すべきだぜ。

逃げるだけじゃ、オレたちは助からないんだ」




ピー! ピー! ピー!




ゾンビの警備員が、不審者の侵入をみんなに知らせるために笛を吹いた。




「やばいよ。

仲間が来るよ」




「工場の上の階に逃げようぜ」




海斗はあえて工場の外を目指さず、行き止まりを迎える上の階を目指そうとしていた。




「工場の上の階から、ダイナマイトを投げ込んでやるんだ。

工場ごと、蘇りの薬を破棄してやろうぜ」