早乙女凛子とホラーゲーム

私たちが廊下を歩いていくと、肉が腐った臭いがさらにひどくなってきた。




「本当にひどい臭いだよね。

気分が悪くなってくるよ」




「癒し系グッズがそろってる私の部屋では、考えられない臭いだわ」




「凛子さんの部屋って、実は乙女チックなんですね」




「凛子はな、口が悪くて、性格がきついけど、部屋で一人になると、女らしくなるみたいだぜ」




「海斗は余計なことばっかり言わないの!

私が女の子らしくしちゃいけないの?」




「みんな、あれを見て」




麻美が前方を指差して、みんなに言った。




「あのガラス窓の向こう側に、ゾンビがいるよ」




私たちは話すのを止め、息を潜めた。




麻美が言うように、ガラス窓の向こう側には、たくさんのゾンビたちがうごめいていた。