「死神先生の工場に行ってみようぜ」




海斗が真顔でそう言ったとき、私は驚いて声を上げた。




「何言ってるの?

海斗は正気なの?

この建物には、ゾンビがうじゃうじゃいるんだよ」




「そんなことくらいわかってるよ。

でも、この場所は、避けては通れないだろ。

ここで蘇りの薬を作ってるってことは、ここにも蘇りの薬があるってことだぜ。

ミッション2のクリア条件は、蘇りの薬をすべて破棄することだろ?」




「だけど、海斗。

こんなゾンビだらけの場所に入り込んだら、助からない可能性が高いよ。

それでもオレたちは……」




「当たり前だろ」




海斗はハッキリとした口調で、みんなに言った。




「オレたちが、『ゾンビ街』を抜け出すためには、ここは避けては通れない場所だよ。

だったら、行こうぜ。

勇気を出してよ」