早乙女凛子とホラーゲーム

海斗と蒼太は真剣な顔つきで、機関銃を乱射していた。




ゾンビたちは確かに怖い。




でも、機関銃に銃弾が込められているときに、五体くらいのゾンビを相手にするくらいなら、
私たちでも対処できる。




私たちは、このゾンビ街で、何度も命の危機を切り抜けてきたから。




海斗と蒼太の銃弾が、ゾンビたちの頭を順調に撃ち抜いていき、
五体のゾンビたちは、あっという間に全滅した。




「二人ともやるじゃん」




「凛子が人を褒めるなんて、珍しいぜ」




「本当だよ。

素直にオレたちの活躍を認めるなんて、凛子も大人になったじゃん」




「たまには蒼太も、頑張るねって、思ったの。

蒼太なんて、ゾンビハンターと比べたら、たいしたことないに決まってるじゃん」




「凛子はすぐに蒼太とケンカするんだから。

良くないよ。

素直じゃないって」




「いいの。

これが私だから」




私がそう言って、ツンとそっぽを向いたとき、
海斗が息をきらして地面に倒れている太った高校生を指差した。