早乙女凛子とホラーゲーム

私たちが蘇りの薬がある倉庫を目指して、歩いていたとき、私たちの前方から叫び声が聞こえてきた。




「ひゃー、助けて!

出たよ!

ゾンビが出たよ!」




そう叫びながら、私たちの方に走ってくるのは、背が低くて、太った高校生だった。




「何だ、あれは?」




海斗が不格好に走ってくる高校生を見て、そう言った。




「めちゃくちゃ必死に走ってるけど、すごい鈍足だなぁ」




「あれじゃ、追いかけてくるゾンビたちに追いつかれるよ」




「あの鈍足くんに、五体のゾンビが迫ってる。

鈍足くんは、本気で困ってるみたいだよ」




「凛子、他人事みたいに言うなよ。

『ゾンビ街』のプレイヤーは、みんな仲間だろ」