早乙女凛子とホラーゲーム

「蒼太がリーダーシップを取るなんて、珍しいぜ」




「みんなにからかわれて、本気を出したんだよ」




「蒼太は草食系なんだら、無理しなくても、いいのに……」




私は先頭に立って歩く蒼太の背中を見つめて、そうつぶやいていた。




私は今まで以上に、蒼太を好きになっていた。




蒼太は頼りないけど、命をかけて何度も私を救ってくれたから。




そのことは、この『ゾンビ街』という悪夢の中で、まるで映画みたいな出来事だったから。