「だってしょうがないでしょ。

蒼太って、頼りないから、どうしても色々と突っ込みたくなるんだもん」




「凛子、そんなにツンツンしてたら、かわいくないぜ。

女なんだから、もう少し優しさがないとな」




「大きなお世話よ!

私はこの性格で、この年まで生きてきたの。

私は私よ。

今さら、性格なんて変わらないよ」




「そんなこと言う女って、凛子くらいだよ」




「蒼太に言われたくない。

かわいくない女で、悪かったわね」




私が蒼太にそう言うと、みんなは呆れた顔で笑っていた。




私って、ちょっと変わってるのかなぁって、自分でも思うときがある。




だけど私は、今のままの自分でいたい。




今の自分が、一番自分らしいと思うから。