解毒剤倉庫を出て、私たちが向き合ったとき、最初に海斗が話し始めた。




「『ゾンビ街』のすべての悲劇の原因は、結局、浅田正義が作り出してる蘇りの薬なんだ。

オレたちは、蘇りの薬がある倉庫に行って、早く蘇りの薬をすべて破棄しないとな」




「海斗の言うとおりね。

死者が蘇るのは、本当に悪夢よ。

私たちはこの『ゾンビ街』にいて、そのことを知っているから」




「それじゃ、オレたちが目指す場所は、奇跡の部落の一番奥にある浅田先生の倉庫だね」




「ミッション2のクリア条件は、蘇りの薬をすべて破棄することでしょ。

蒼太が言わなくても、目的地くらいみんな知ってるよ」




「凛子、そんなことで蒼太に突っかかるなよ。

オレたちは仲間だろ」




海斗がそう言ったとき、私はそっぽを向きながら、海斗に言った。