早乙女凛子とホラーゲーム

「みんなと別れる前に、オレからのプレゼントだ」




秀樹はそう言って、ウエストポーチから取り出したガーゼと包帯を麻美に手渡した。




「これで海斗の傷口の手当てをするんだ。

血を流した痛々しい格好じゃ、ゾンビたちに狙われちゃうからね」




「秀樹さん、ありがとう。

秀樹さんがいてくれて、本当によかった」




「何度聞いても、感謝の言葉ってヤツはいいね。

オレは、『ゾンビ街』のプレイヤーたちを助けるためだけに存在している人間だから」




「それじゃ、秀樹さんは、この『ゾンビ街』を一生出れないの?」




蒼太がそう言うと、秀樹は悲しそうに笑った。