早乙女凛子とホラーゲーム

「凛子、その拳銃でオレを撃て!」




真顔でそう言った海斗に、私は動揺して、息をのんだ。




「何言ってるの?

そんなことできるわけないじゃない」




「手遅れになってからじゃ遅いんだ。

オレはみんなの前で、ゾンビになんてなりたくない。

だから凛子、その前にオレを撃て!」




「凛子、撃っちゃダメだ。

海斗はオレたちの仲間だから」




「ここは解毒剤倉庫よ。

ここにはゾンビウイルスの解毒剤があるの。

だから海斗、心配しないで。

海斗はゾンビになんて、ならないよ」




「でも……」




海斗はそう言って、絞り出すような声で、私たちに話しかけた。