早乙女凛子とホラーゲーム

小柄な男は、ゾンビたちに次々と銃弾を放ったが、
その銃弾はゾンビの胸や顔に当たり、ゾンビの脳を破壊することはできなかった。




私は祈るような気持ちで、小柄な男が放つ銃弾が、ゾンビの頭を撃ち抜くことを願った。




〈 あの小柄な男の人が持っている拳銃にこめられている銃弾なんて、何発もないはずよ。

あの拳銃には、あと何発銃弾が残ってるの?

お願い、当たって!

その銃弾で、ゾンビの頭を撃ち抜いて! 〉




小柄な男が放った銃弾が、一体のゾンビの頭を撃ち抜いたとき、
そのゾンビは急に脱力して、糸が切れた操り人形のように床に倒れた。




〈 当たった。

これで、あと一体! 〉




私がそう思ってよろこんだとき、私たちに最悪の状況が訪れた。




私たちを助けてくれた小柄な男の拳銃から急に銃弾が出なくなって、
小柄な男は拳銃を構えながら、立ち尽くしていた。




「食わせろ!」




ゾンビがヨダレを垂らしながら、小柄な男に襲いかかる。




そのとき麻美は、その危機的状況を見ていられずに、ありったけの声で悲鳴を上げた。