早乙女凛子とホラーゲーム

私は海斗の必死な姿を胸がしめつけられる思いで見ていた。




海斗が麻美のことを好きなのは、私も前から気づいてた。




海斗はいつも麻美をよろこばせたくて、顔を合わせる度に、麻美に話しかけていたから。




だけど私は、海斗が自分の命をかけてまで、麻美を守ろうとするほど、麻美のことが好きだなんて、思ってなかった。




絶対に死ぬことがないゾンビ三体と戦うための武器が、木製の椅子一つでは、やる前から勝負は見えてる。




海斗は麻美とゾンビたちとの間に入り込み、背の高い男のゾンビの頭を思いっきり殴りつけた。




でもそのゾンビは、殴られても倒れることなく、海斗の腕に噛みついた。