海斗は自らの危険を省みず、ゾンビたちに自ら近づき、ゾンビたちの頭を撃ち抜いていった。




私はそんな海斗の姿を見て、海斗の必死さを知った。




麻美を守りたい。




一分一秒でも早く、麻美を安心させてやりたい。




海斗が何も言わなくても、海斗を見ていれば、海斗の気持ちが伝わってくる。




私たちは予想よりも早く、ゾンビたちをなぎ倒し、解毒剤倉庫の五階にたどり着いた。




この階に、きっと麻美と瑞穂がいる。




すぐに二人を助けなくちゃ。




私がそう思ったとき、五階にある部屋の一室から機関銃の乱射音が聞こえてきた。