早乙女凛子とホラーゲーム

「大丈夫か、凛子!」




海斗が私を心配する声が聞こえてきた。




私はその声を聞くと、うれしくて泣き出しそうだったけど、私の握力はもう、限界に近かった。




「凛子、そのまま下りてこいよ」




私は蒼太のその言葉を聞きながら、私よりもずっと下の方に立っている蒼太に目を向けた。




「オレが凛子を受け止めてやるから。

絶対に!」




「信じていいの?」




私は私が握りしめているカーテンが、二階の窓まで届いていない現実を思った。




私はきっと、こんな高所から墜ちたら、もう歩けない。




それはもう、事実上の死だ。




ゾンビたちは、私が歩けなくなっても、私を襲うことを止めないから……。




私がそんなことを思って、恐怖に怯えているとき、私の耳に再び蒼太の声が届いた。