早乙女凛子とホラーゲーム

カーテンを握りしめる私の手から、握力がなくなっていく。




私はそのことに泣きそうになりながら、自分が縛ったカーテンを頼りに、下の方へと下りていった。




映画のヒロインなら、この危機を普通に乗り越えるのかもしれない。




だけど私は、普通の高校生だ。




私には、人並み外れた体力なんてない。




私は恐怖に震えながら、カーテンを伝って少しずつ三階を目指した。




私が握りしめているカーテンは、二階の窓まで届いていない。




だとしたら、私が逃げられる場所は、三階の窓だけだ。




私は高所で体が揺れる恐怖と戦いながら、三階の窓まで辿り着いた。




でもそのとき、私は新たな絶望を感じていた。




私が目指していた三階の部屋は、すでにゾンビたちに占拠されていて、私が入り込む余地はどこにもなかった。




〈 こんなところにも、ゾンビたちが……。

これで私に、逃げ場はない 〉




絶望を感じ、目の前が真っ暗になったとき、私の下の方から、私を呼ぶ声が聞こえてきた。