八方塞がりに思える今の状況の中で、私は必死に生き残る方法を考えていた。




あきらめたら、すべてが終わる。




私がゾンビに噛まれたとき、私のホラーゲームは終わりを迎える。




私はこんな最悪の世界の中で、一生さ迷い続けるなんて、本当に嫌だ。




私は早乙女凛子として、リアルな世界を生きたい。




私はリアルな世界で、蒼太や海斗や麻美と……。




私がそんなことを思っているとき、一体のゾンビが窓枠から身を乗り出して、私がいるこの部屋に、入り込んできた。




私はその光景を見て、ゾッとした。




ついにゾンビたちが、武器を持たない私に迫ってくる。




私はその恐怖に顔を歪めて、悲鳴を上げた。