早乙女凛子とホラーゲーム

〈 北側の階段はもうダメよ。

北側の階段は、完全にゾンビたちに占拠されたから。

でも、南側の階段なら、まだ大丈夫なはずよ。

南側の階段で、私たちはまだ、大きな音を立てていないから…… 〉




こんなとき、海斗や蒼太がいてくれたらと私は思った。




海斗や蒼太なら、きっと私を助けてくれる。




私は一人でも強くいられる女だけど、それでも不安はたくさんあった。




私だって、ゾンビの群れに囲まれたら、絶対に助からない。




ゾンビたちは頭を撃ち抜かないと死なないから、私の機関銃だけでは、倒しきれない。




〈 私はこんなとこで、ゾンビの餌になんてなりたくない。

私は絶対に、五体満足で、リアルな世界に帰るの! 〉




私がそう思って全力で廊下を走っていたとき、私の目に悪夢の光景が広がった。