「食わせろ!」




私はゾンビたちのおぞましい声に、ゾッとしながら後ずさりをした。




私が必死に機関銃を乱射しても、ゾンビたちは少しずつ私との距離をつめていた。




〈 このままじゃ、私が殺られる。

私の役目は、ゾンビたちを引きつけて、瑞穂たちを助けること。

だけど、私もそろそろ逃げなくちゃ 〉




ゾンビたちはもう、私のすぐ近くまで迫っていた。




私は、ゾンビたちの手が、私に届きそうな距離まできたとき、
機関銃を乱射するのを止めて、ゾンビたちから逃げ出した。




私は、迫り来る危機にドキドキしながら、
階段を駆け下り、解毒剤倉庫の外を目指していた。