私は止まらない涙を拭っている瑞穂を見て、絶対に瑞穂を助けたいと思った。




「瑞穂、心配しないで。

瑞穂には、私たちがついているから」




「そうよ、瑞穂。

みんなで解毒剤倉庫に行って、瑞穂のウイルスを追い払おう」




「凛子さん、麻美さん。

ありがとうございます。

私、うれしいです。

こんなに優しくされて、私、うれしいです」




「瑞穂、もう泣かなくていいの。

それより、早く解毒剤倉庫に行くよ」




私のその言葉で、私たちは東の方へ歩き出した。




解毒剤で、瑞穂を助けるために。