早乙女凛子とホラーゲーム

「た、助けて!

助けてくれ!」




芳樹の叫び声もむなしく、芳樹はゾンビの群れに飲み込まれた。




およそ十体のゾンビが、芳樹の体に覆い被さり、芳樹の体にかじりついた。




肉を食いちぎられる度に、芳樹は悲鳴を上げ、私たちに助けを求めた。




今、この状況で芳樹を襲うゾンビたちに機関銃を撃ったら、まず間違いなく芳樹にも銃弾が当たる。




人間をむさぼり食うゾンビの姿は、本当におぞましかった。




腐った死体が、貪欲に人間の新鮮な肉を求め、他のゾンビと争いながら、芳樹を食っていた。




「芳樹!

今、助けてやるからな!」




和真がそう言って、ゾンビたちに威嚇射撃をした。




和真が機関銃を乱射するけたたましい音に、ゾンビたちが反応して、建物の隙間の至るところから、ゾンビたちが這い出してきた。




私はその光景を見ると、息が詰まって、苦しかった。




〈 ゾンビたちに囲まれた……。

このままじゃ、私たちはゾンビの餌食になる…… 〉




私はそう思うと、機関銃を構え、至るところから現れたゾンビたちを見まわしていた。