早乙女凛子とホラーゲーム

「凛子さん、私、うれしいです。

私、どうしても助かりたいです。

私、リアルな世界に恋人がいるんです。

私、ゾンビになったら、もう将吾に会えないです。

私、どうしても将吾に会いたいです」




「大丈夫よ。

瑞穂には私たちがついているから」




私と瑞穂がそんなことを話しているうちに、建物の影から、ゾンビが一体、また一体と這い出してきた。




そして、そのゾンビたちは遠巻きに私たちを囲み始めた。




私はそのゾンビたちを見て、ヤツらのターゲットは自分たちだと気づいた。




〈 知性のあるゾンビたちだ。

このゾンビたちは、私たちをゾンビにしないと知性の薬をもらえない……。

だから私たちは、ずっとゾンビたちに狙われ続ける。

死神先生の手口は、本当に汚いよ 〉




私はそんなことを考えながら、機関銃をにぎりしめていた。