最後の一体のゾンビの頭を私が撃ち抜いて、この部屋にいたゾンビは全滅した。




私たちはそのことに歓喜したが、部屋の中にいるゾンビたちの蘇りを願った人たちは、憎しみのこもった目で、私たちを見ていた。




「人殺し!」




部屋の中で誰かがそう叫んだ。




すると、その声に続いて、私たちに次々と辛らつな言葉が浴びせられた。




「私の大切な人を返して!」

「お前らは何でここにいるんだよ!」


「せっかく、大切な人が蘇ったのに!」


「許せない!

今すぐ、死んで!」




「この部屋にいるのは、オレたちの敵ばかりだぜ」




海斗はこの部屋の中のただならぬ雰囲気を肌で感じて、そう言った。




「この部屋から早く出よう。

私、この雰囲気に耐えられないよ」




「麻美の言うとおりね。

私たちの目的は、ミッションをクリアすることだから。

もうここにいても、仕方がないよ」




私がそう言ったあと、私たち七人は、憎しみがうずまいているこの部屋を逃げるようにして出ていった。