早乙女凛子とホラーゲーム

「ゾンビはあと二体か……」




和真がポツリとつぶやいた。




「あと二体のゾンビを倒して、オレたちはゾンビたちが蘇りの薬を作っている工場に行こうぜ」




「早くミッションクリアして、こんな最低のゲームを終わらせよう」




「そうだよ。

オレたちが本来いるべき場所は、こんな呪われた場所じゃないよ」




和真が、まだ二体いるうちの一体のゾンビに銃口を向けた。




でもそのとき、まだ二十代前半と思えるショートヘアの気が強そうな女性が、ゾンビの前に立って、両手を広げた。




「あなたに伸明を殺させない!

伸明は、私の大切な恋人なの!」




私はそのショートヘアの女性の意思の強さに驚いていた。




自分の命をかけて、ゾンビになった恋人を守る。




私はそんな状況を想像することもできなかった。