早乙女凛子とホラーゲーム

「う、うわぁぁぁ!」




蒼太の悲鳴を耳にすると、私は蒼太を見ていられなくて、目を閉じた。




蒼太は『ゾンビ街』を生き抜くには、優し過ぎる。




優しさは、ときに弱さになって、蒼太の未来を奪いにくる。




自分のことだけを考えられたら、蒼太はもっと強くなれるのに、蒼太はそうなろうとはしなかった。




思えば、蒼太はいつも優しくて、周りに気を使っていた。




私はそんな蒼太が好き。




でもそのせいで、蒼太がゾンビに食べらるなんて、私は嫌だ……。




蒼太はもっと、自分のことだけを考えればいいのに……。