早乙女凛子とホラーゲーム

私は口を大きく広げ、蒼太に襲いかかったゾンビにハラハラしながら、ありったけの声で叫んでいた。




「何してるの!

そいつを撃つの!」




私はドキドキしながら、蒼太が早く機関銃を撃ってくれることを願った。




それなのに、蒼太はためらって機関銃を撃たない。




私はそんな状況を見ていると、時間が止まってしまったような錯覚に陥っていた。




〈 蒼太のバカ!

こんなときに優しさ見せて、どうするの? 〉




若い男のゾンビが蒼太の肩をつかみ、口から大量のヨダレを垂れ流した。




〈 優しいだけじゃ、この世界は生き残れない!

蒼太は私と一緒にリアルな世界に帰るんだよ。

そうだよね、蒼太! 〉