早乙女凛子とホラーゲーム

〈 ヤバイよ……。

私たち、どうすればいいの? 〉




私は迫り来るゾンビたちを前にしながら、何をしていいかわからず、動けなかった。




ゾンビたちが一番最初に襲った相手は瑞穂だった。




瑞穂は二体のゾンビにしがみつかれ、今にも噛みつかれそうになっていた。




「助けて下さい!

ゾンビが……、ゾンビが……」




瑞穂の悲鳴が私の心をえぐった。




瑞穂は、人一倍、弱い女の子だ。




そんな瑞穂が二体のゾンビにしがみつかれたら、助からない。




私は最悪の事態が頭に浮かんで、息がつまった。




でもそのとき、海斗と蒼太が瑞穂にしがみついているゾンビを引き離しにかかった。




海斗と蒼太が瑞穂からゾンビを引き離そうとしているその行為は、本当に危険な行為だ。




一歩間違えれば、二人がゾンビに噛まれて、ウイルスをもらってしまう。




そんなことを思うと、私は冷静ではいられなかった。




〈 蒼太、絶対に無事でいて。

蒼太がウイルスをもらったら、私たちはもう、二度とリアルな世界で会えなくなる。

私、そんなのは、絶対に嫌だから! 〉




そのとき、部屋の中に、機関銃の乱射音が響いた。




私はその音にドキリとして目を向けると、和真が機関銃を構えて、ゾンビを撃っていた。