早乙女凛子とホラーゲーム

「それでは皆さまに、このゲームをクリアするにあたって、大切なツールであるスマホをお渡しします」




高藤がそう言うと、何もないはずの空間から、突然、スマホが現れて、
揃えて差し出した私の手の中にポトリと落ちた。




私はそのスマホを右手で握ると、そのスマホをじっくりと見つめた。




〈 どこにでもあるような普通のスマホだわ。

だけど、このスマホは何に使うのかしら? 〉




私が不思議に思いながら、何度もスマホを見ていると、高藤は私たちに話を続けた。




「『ゾンビ街』がゲームの世界である以上、ちゃんとクリアする方法があります。

今、皆さまは、正直、自分が何をするべきかわからないと思います。

でも、安心して下さい。

皆さまがこの『ゾンビ街』をクリアするために、今、お渡ししたスマホがあります。

そのスマホには、この世界の地図があります。

それに、そのスマホには随時、メールが届いて、皆さまにミッションを提示します。

皆さまはそのミッションに従って下さい。

それがこの『ゾンビ街』をクリアする近道です」