早乙女凛子とホラーゲーム

私たちはスマホで『ゾンビ街』の地図を見ながら、蘇りの館を目指した。




和真の話によれば、蘇りの舘に行けば、死者が蘇る瞬間が見れるみたいだった。




私は和真の後ろをついて歩きながら、死者の蘇りについて、考えていた。




〈 浅田先生はなぜ、死者を蘇らせようとしたのだろう?

人が永遠の命を手に入れるため?

それとも、自分が大金を手に入れるため? 〉




生き物はこの世に生を受け、子孫を残し、この世を去っていく。




この法則を打ち砕いたのが、死者を蘇らせた浅田先生だ。




確かに、死者を蘇らせたいと願う人は、この世の中に限りなくいるだろう。




だけど私は、ゾンビとして蘇った死者の悲劇を自分の目で見てしまった。




死者の蘇りは悪だ。




私はそう思って、浅田先生の存在を憎んでいた。