「きゃぁぁぁ!」




瑞穂はありったけの声で悲鳴を上げ、その場に尻餅をついて、振り返った。




私たちは、瑞穂のその悲鳴に驚き、ドキリとして振り返った。




私たちが振り返ったその先には、和真と芳樹が立っていた。




和真は私たちの物々しい様子に驚き、目を丸くした。




「何だよ、お前ら。

オレだよ。

和真だよ!」




「和真さん!」




私は私たちの後ろにいたのが和真だと知って、ホッとした。




「おい、おい、やめてくれよ。

そんな機関銃の銃口を向けられても困るぜ」




「和真さん、すみません。

オレたち、てっきりゾンビかと思って……」




蒼太がそう言うと、まじめな眼鏡男子の芳樹が言った。




「勘弁して下さいよ。

仲間同士で殺し合いなんて、なしですよ」




「怖かったです。

私、ゾンビに襲われたかと思ったです」




瑞穂はそう言って、半べそをかいていた。