早乙女凛子とホラーゲーム

「行くしかないな」




海斗がみんなにそう言った。




「もちろんよ。

この『ゾンビ街』から抜け出すために」




「だけど、怖いよね。

またゾンビの群れに会うと思うと……」




「麻美、本当はオレだって怖いよ」




「私も、この世界に来てから、ずっとずっと、怖いです」




「根性出しなさい。

怖くても行くしかないの!」




私はそう言って、蒼太の頭を軽く叩いた。




「蒼太は男なんだから、しっかりしなさいよ。

本当に頼りないんだから」




「オレは、海斗や凛子とは違うんだよ」




「優しいだけじゃ、モテないわよ。

男はさ、積極的じゃないとね」




「よく言うよ。

凛子だって、モテないくせに」