早乙女凛子とホラーゲーム

私は部屋のドアを開けると、ゾンビたちに機関銃の銃口を向けた。




もしも、この二体のゾンビが襲ってくるようなら、
私はためらいなくこの二体のゾンビの頭を撃ち抜かなくてはならない。




言葉をしゃべると言っても、やっぱりゾンビはゾンビだ。




ヤツらは間違いなくウイルスを持っている。




「誰だ、お前たちは!」




康彦と呼ばれていたゾンビが、私たちに向かって叫んだ。




「私たちは、この奇跡の部落で浅田先生と蘇りの薬を探しているの。

私たちは、『ゾンビ街』の世界に迷い込んだ人間よ。

私たちは知りたい。

何であなたたちが、私たちと同じように話せるのかを」




「そんなことを聞いて、どうするの?」




康彦の母親ゾンビは、黄色く濁った眼球で、私をギロリとにらみつけた。




「私たちは、蘇りの薬を探しているの。

あなたたちなら、何かを知っていると思って」




「蘇りの薬は呪われた薬さ」




康彦は唇がなくて、むき出しになった歯を私に見せながら、私に言った。




「オレたちは、蘇りの薬のおかげで生きている。

呪われた存在で生き続けるのは、最悪の気分だ」