早乙女凛子とホラーゲーム

「荒野の中に平屋の家がポツリポツリ。

そんな印象の場所だぜ」




海斗は奇跡の部落をそんな言葉で表現した。




「とても豊かな街には見えないよね。

どことなく不気味で、さみしいところだから」




「私、怖いです……。

やっぱりここでも、ゾンビに襲われそうな気がします……」




「瑞穂ちゃんって、そんなマイナス思考で、よくミッション1をクリアできたよね」




蒼太が瑞穂にそう言うと、瑞穂はニッコリと笑って、蒼太に答えた。




「私、臆病だけど、運は強いんです。

だからミッション1もクリアできました。

私はこう見えても、ラッキーガールなんです」




「自分でラッキーガールなんて言うなよ」




海斗は呆れた顔で瑞穂に言った。




「でも、ラッキーガールが仲間にいるって、心強いよ」




蒼太がそう言ったとき、私は蒼太に釘をさした。




「瑞穂は自称ラッキーガールかもしれないでしょ。

何でもかんでも、信じないでよ」




「あっ、そっか。

凛子って、鋭いとこ突っ込むね」




蒼太はそう言って、優しい顔で笑っていた。