早乙女凛子とホラーゲーム

和真が運転する大型バスは、人気のない街を通り抜け、コンクリートの高い塀で囲まれた場所にやってきた。




「和真さん、ここです。

ここが、奇跡の部落です」




スマホで『ゾンビ街』の世界の地図を見ていた芳樹がそう言った。




「何だよ、奇跡の部落ってこんなに高いコンクリートの塀で囲まれた場所なのかよ」




和真はそう言いながら、奇跡の部落へバスを走らせた。




「あの門をくぐれば、奇跡の部落だな。

いよいよ、ミッション2の始まりだぜ」




奇跡の部落へと続く門が、しだいに近づいてきて、私たちはついにその門をくぐっていった。




でもそのとき、くぐったばかりの門が、ゆっくりと閉まり始めていく。




私たちは予想していなかったことに驚き、バスの中はざわめき始めた。