早乙女凛子とホラーゲーム

おいしいはずの食事も、ミッション2のことを考えると、憂うつでのどを通らなかった。




こんな状況でも、普段通りに食事をとれる海斗が、私は信じられなかった。




〈 海斗は肝が座っているのか、それとも無神経なだけなのか…… 〉




食事をとろうとすると、頭の中に、ゾンビの不気味な顔が浮かんでくる。




私はゾンビのことを思うと吐き気がして、箸を置いた。




〈 どうしよう。

頭の中に嫌な考えばかりが浮かんでしまう。

マイナス思考はいけないのに…… 〉




私は今日もゾンビに襲われるだろう。




そのとき私は、ゾンビに噛まれたり、ひっかかれたりせずにいられるだろうか?




恐怖心を振り払い、自分に気合いを入れるために、私は両手で頬をパチンと叩いた。




〈 私は早乙女凛子よ!

誰よりも負けず嫌いで、気が強い女なの。

だから私はきっと大丈夫。

私はゾンビになんて負けないわ! 〉