「何で麻美まで……。

みんな本当に悪趣味なんだから」




私がそう言うと、海斗が私をからかうように笑いながら言った。




「凛子は気が強いくせに、意外とビビリだからな」




「違うよ!」




私は海斗の言葉をムキになって否定した。




「私はビビリなんかじゃないの!

ゾンビだか何だか知らないけど、私は少しも怖くないの。

本当に!」




私がムキになってそう言うと、みんなが怒った私の顔を見て、声を上げて笑った。




「わかったよ、凛子。

凛子はビビリじゃないよね」




「蒼太までからかわないでよ。

私は蒼太の方が、絶対にビビリだと思うわ!」