早乙女凛子とホラーゲーム

パチン! という頬を叩いた乾いた音が、静かな夜空の下で辺りに響いた。




「凛子、何で叩いてるんだよ。

やり過ぎだろ!」




蒼太が怒っている私の肩を叩いて、私を止めようとした。




だけど私の口から、腹の中にたまっていた言いたいことが、次から次へと溢れ出した。




「怖いのは、あなただけじゃないの!

私だって、怖いし、みんなだって、怖いの!

だけどみんなは、生き残るために、怖さに立ち向かって、ミッションをクリアしようとしてるの!

あなたは泣いてばかりの弱虫よ!

泣いたって、誰も助けてくれないんだからね!」




私がそう言うと、瑞穂はおとなしくなって、ヒクヒクと泣いていた。