早乙女凛子とホラーゲーム

「ねぇ、あなた、もういい加減、泣き止みなさいよ!」




私は泣いてばかりいる瑞穂に腹が立って、そう言った。




「泣いてたって、何も解決しないでしょ!

あなたも私たちと同じなのよ。

五万円のバイト代につられて、こんな恐ろしい世界に来ちゃって……」




「私……、家に帰りたい……。

お父さんとお母さんに会いたい!」




「いい加減、泣きやみなさいよ!

みっともないよ!」




「だって……、だって……、怖いんだもん。

明日になったら、私たちはきっとまた、ゾンビに襲われる……。

ゾンビに噛まれたら、私もゾンビになっちゃう……。

嫌だよ、そんなの。

私、怖い!」




「泣いてたって、問題は解決しないでしょ。

勇気を出して、ミッションをクリアするしかないの!」




「無理……。

私には無理……。

私にはできない……」




瑞穂がそう言って、また泣いたとき、私はカッとなって、思いっきり瑞穂の頬を叩いていた。