早乙女凛子とホラーゲーム

「ねぇ、きみ。

そんなに泣かないで。

名前は何て言うの?」




「わ、私は……、木村瑞穂です。

高校一年生で、テニス部です」




「あ、そうなんだ。

自己紹介ありがとう」




蒼太は泣きながら自己紹介する瑞穂に驚きながら、話を続けた。




「瑞穂ちゃんは、どうして『ゾンビ街』に来たの?」




「わ、私、ただのモニターのバイトだと思って……。

『ゾンビ街』をやったら、五万円ももらえるって言うから……。

高校生で五万円って、大金でしょ。

でも、私はドリーム社に騙された……。

五万円はいらないから、お家に帰りたい!」




瑞穂はそう言って、また声を上げて泣き出した。