早乙女凛子とホラーゲーム

「どうしたんですか、こんなところで?」




私が話しかけると、その女の人は、顔を上げた。




たぶん、その子は、私と同じ年くらいの高校生で、長い間泣いていたのか、目が真っ赤だった。




「どうしたの?

泣いてるみたいだけど」




蒼太は小柄で髪が長い女子高生を心配して話しかけた。




するとその女子高生は、さらに声を上げて泣き出した。




「わ、私、怖いんです。

この『ゾンビ街』の世界が……。

私、こんな夢から覚めて、早く家に帰りたいです……。

お父さんとお母さんに会いたいです……」




そう言って、子供のように泣きじゃくるその子を見て、私は唖然として言葉を失った。