早乙女凛子とホラーゲーム

私は蒼太にそう言われて、空を見上げた。




私にだって、蒼太が言ってることが正しいってことくらいわかってる。




でも、私は素直になれない性格だから、悪態はつけても、相手をよろこばせる言葉が出てこない。




私は損な性格なんだと思う。




だから私は、蒼太がうらやましい。




蒼太は自分の気持ちを素直に言葉にできるから。




私がきれいな星空を見上げながら、そんなことを思っているとき、
蒼太が建物から少し離れた木の根元を指差して、私に言った。




「凛子、見て。

あそこに誰かいる!」




私は蒼太の緊迫したその声を聞いて、蒼太が指差した場所に目を向けた。