「昨日、ようやく届いたぜ。

ドリーム社の『ゾンビ街』

ついに今日だな。

オレたちが『ゾンビ街』にチャレンジするの」




昼休みに、私たち四人は教室の隅に集まって、ついに始まるモニターのバイトについて話し始めた。




「随分、うれしそうじゃない。

今夜、すごく怖い夢を見るかもしれないのに……」




私は、ちょっと皮肉っぽく海斗に言った。




「当たり前だろ。

オレたちは、まだ発売前のドリーム社のソフトを体験できるんだぜ。

これをよろこばないでいれるかよ。

蒼太もそう思うよな」




「うん、じつはオレも楽しみなんだ」




「やっぱり男子はバカで悪趣味ね。

女子の気持ちなんて、少しもわかってないよ。

そうだよね、麻美」




「じつは私も、少し興味あるんだ。

だって、ドリーム社の新作だから」